SHEINの社長って誰？謎多き創業者「クリス・シュー」の正体

「SHEINの社長って、どんな人なんだろう？」世界中のトレンドを激安価格で提供する巨大アパレル企業SHEIN。そのトップがどんな人物なのか、気になりますよね。

実は、SHEINのトップはメディアへの露出が極めて少なく、その経歴は長らく謎に包まれていました。今回は、ベールに隠されたSHEINの創業者について、その人物像に迫ります。

SHEINの創業者兼CEOは「許仰天（クリス・シュー）」

SHEINのトップは、創業者でありCEO（最高経営責任者）を務める許仰天（Xǔ Yǎngtiān）氏です。英語名ではクリス・シュー（Chris Xu）として知られています。

ユーザーからは「社長」という言葉で探されることが多いですが、グローバル企業であるSHEINにおいては、創業者兼CEOであるクリス・シュー氏が実質的なトップにあたります。

クリス・シュー氏は、ユニクロの柳井正氏やZARAの創業者アマンシオ・オルテガ氏と並び、世界有数のアパレル業界のビリオネアとして知られていますが、公の場に姿を現すことはほとんどなく、「謎多き経営者」として有名です。

クリス・シュー氏は大学卒業後、SEO（検索エンジン最適化）コンサルタントとしてキャリアをスタートさせました。その経験を活かし、国境を越えて商品を販売する「越境EC」の可能性に着目します。

そして2008年、SHEINの前身となるECサイトを中国・南京で設立。当初はウェディングドレスなどを販売していましたが、その後レディースアパレル全般に舵を切り替え、独自のサプライチェーンを構築。ビッグデータを活用してトレンドを瞬時に商品化し、低価格で提供するビジネスモデルを確立しました。

彼の先見性と徹底したデータ活用戦略が、SHEINを世界的なファッションブランドへと急成長させた原動力と言えるでしょう。

クリス・シュー氏がトップとして会社を率いる一方、事業のグローバルな拡大に伴い、他の経営陣も重要な役割を担っています。

例えば、元ソフトバンクグループ副社長のマルセロ・クラウレ氏が中南米事業のトップに就任するなど、各地域のビジネスを強化するために経験豊富な経営者を積極的に招聘しています。

このように、クリス・シュー氏を中心としながらも、グローバルな経営体制を構築して、世界220カ国以上でビジネスを展開しているのです。

SHEINの成功の裏には、創業者クリス・シュー氏の存在がありました。

彼のミステリアスな人物像も、SHEINというブランドが持つ独特の魅力の一つかもしれません。次にSHEINで買い物をする時は、この巨大企業を率いる創業者のことを少し思い出してみると、また違った見方ができるかもしれませんね。